委嘱新作「女王ざるの間奏曲」音出し

制作の現場から

オペラ『ニホンザル・スキトオリメ』は、53年ぶりの蘇演で音源が一切残っていない作品です。とはいえ制作用の参考音源の要請もあり、オーケストラのリハーサルもまだまだ道半ばではありますが、管弦楽のみで全曲を通して録音しました(公演副指揮者の四野見和敏さん指揮)。課題は山ほどありますが、全曲を通すことで物語の進行が実感でき、新たに見えてくるものも多々ありました。
そして!!!待ちに待った、間宮芳生(間もなく90歳)の委嘱新作「女王ざるの間奏曲」の楽譜が届き、世界初演に向けて初の音出しを行いました。副指揮・四野見さんと、この作品のために奔走した楽員代表とともに、新作のスコアを手にパチリ。オペラ『ニホンザル・スキトオリメ』の中の特に印象的なテーマを素材としつつ、間奏曲ならではの一幅の清涼剤としてのポピュラリティもまじえ、コンパクトながらもまさに間奏曲の王道といえる小品です。どうぞご期待ください!