ミュージック・アドヴァイザー:野平一郎
ミュージック・アドヴァイザー
野平一郎のだいら いちろう
東京藝術大学、同大学院修士課程作曲科を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。ピアニストとしては内外のオーケストラにソリストとして出演する一方、多くの国際的名手たちと共演し、室内楽奏者としても活躍。古典から現代までレパートリーは幅広い。近年はコンチェルトの弾き振りや、自作自演を含めた指揮活動も多い。150曲に及ぶ作品の中には、フランス文化庁、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM、国立劇場からの委嘱作品があり、近作では「祝典序曲」(ケント・ナガノ指揮/モントリオール響)、『触知できない領域 チェロとピアノのための 』(チェロ:堤剛)、『管弦楽のための「時の歪み」』(杉山洋一指揮/東京都響)、室内オペラ「亡命」(サントリーホール)、NHK交響楽団との3回に亘る新作発表のプロジェクト「シズオカ・トリロジーT“記憶と対話”」「同U“終わりなき旅”」「同V “瞬間と永遠の歌”」(野平一郎指揮/NHK交響楽団 静岡グランシップ)など、いずれの作品も圧倒的な成功を収めた。第13回中島健蔵音楽賞(1995)、第44回、第61回尾高賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞(1996)、第35回サントリー音楽賞(2004)、第55回芸術選奨文部科学大臣賞(2005)、日本芸術院賞(2018)、第52回ENEOS音楽賞洋楽部門本賞(2022)受賞。芥川也寸志メモリアル・オーケストラ・ニッポニカのミュージック・アドヴァイザー(現職)として佐川吉男音楽賞(2019)、また同オーケストラを指揮した「第38回演奏会 松村禎三交響作品展」が、第21回佐治敬三賞(2021)を受賞。2012年春、紫綬褒章受章。2021年より3年間モナコ・ピエール皇太子財団音楽評議員を務める。仙台国際音楽コンクールピアノ部門審査委員長。現在、静岡音楽館AOI芸術監督、東京文化会館音楽監督。東京藝術大学名誉教授、2023年4月より東京音楽大学学長。
オフィシャルサイト https://ichironodaira.jp/
写真コピーライト yoko shimazaki