伊藤昇
作曲家
伊藤昇いとう のぼる (1903-1993)
伊藤昇は、新交響楽団(現・NHK交響楽団)で首席トロンボーンとインスペクターを務める演奏家でしたが、それ以前に山田耕筰に作曲、対位法を学んでいました。彼は1930年代に「未来派」と呼ばれた作曲家たちの一人でした。三木露風の詩にインスピレーションを受けピアノ曲として作曲された処女作「黄昏の単調」を、菅原明朗に見出されてマンドリン・オーケストラのために編曲したころから、本格的な作曲活動に入ります。伊藤の作曲活動は1930年代前半に集中して行われ、管弦楽曲「マドロスの悲哀への感覚」、管弦楽版歌曲「太陽に歌う」「シロカニペランビシュカン」「題の無い歌」などの注目すべき作品があります。
詳細は、片山杜秀氏の解説「隠者とモダニストとアルチザン」をご参照ください。
取り上げた作曲家