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ボリス・ブラッハー |
Boris Blacher(ドイツ) |
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1903年牛荘(中国東北部)生まれ。幼少時ピアノとヴァイオリンを学び、
イルクーツク、ハルビンの歌劇場、管弦楽団で演奏する。24年ベルリン音楽大学で
E.コッホに作曲を師事。38年ドレスデン音楽院作曲家主任に迎えられるが、
ナチスの文化政策に適合せず辞任。
48年ベルリン音楽大学教授、53年から70年まで同校長を務める。75年ベルリンで没。
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陳明志 |
Chan Ming Chi チャン・ミンチー (中国・香港) |
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香港バプテスト大学、香港演芸学院で音楽教育を受け、香港青年音楽家大賞、
青年作曲家賞などを受賞。1991年日本に留学、東京芸術大学、千葉大学研究員を経
てエリザベート音楽大学で近藤譲に師事し博士号を授与される。
97年石井眞木らと第一回日中友好合作現代音楽祭を企画。
帰国後は香港中楽団レジデンス・コンポーザー、
香港ラジオ局プロデューサー、香港演芸大学講師等幅広く活躍。
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ゲラルド・エッカート |
Gerald Eckert (ドイツ) |
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1960年生まれ。ヴァルター・ツィンマーマン、N.A.フ−バ−等に師事し、作曲と
電子音楽を学ぶ。1995年奨学金を得て渡仏。96、97年はアメリカ、スタンフォー
ド大学客員研究員として在米。1998年、ドイツ、ダルムシュタットに於ける国際
作曲講習会、及び日本、秋吉台に於ける国際音楽祭の客員教授に招かれる。その
後、ダルムシュタットでは度々講師を務める。現代音楽の分野で国際的に活躍す
ると同時に、国際コンピューター音楽会議で度々作品を発表。また、1989年より
は絵画、インスタレーション制作、ダンス・パフォーマンスとのコラボレ−ショ
ン等に活動を拡げ、才能を発揮している。
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藤田正典 |
Fujita Masanori (日本) |
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1967年より入野義朗に師事。70年に日独現代音楽祭作曲コンクール第一位を獲得、
同年ベルリン市の奨学金を受けて渡独、ベルリン芸術大学で尹伊桑に学ぶ。
スイス国際作曲コンクール、第一回入野賞などを受賞。
93年ベルリン芸術週間の一環として石井眞木指揮の新交響楽団で
<輪廻/Samsara>が初演され大きな反響を呼ぶ。現在宇都宮短期大学講師。
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石井眞木 |
Ishii Maki (日本) |
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(C)小島竜生
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1936年東京生まれ。父は舞踊家石井漠。伊福部昭らに作曲を学んだ後58年渡独。
ベルリン音楽大学作曲科に在籍しボリス・ブラッハー、ヨーゼフ・ルーファーに学ぶ。
69年西ベルリン市の「芸術家プログラム」に招聘され、
以降ベルリンと東京を本拠に作曲家・指揮者として精力的に活動。
その代表作の一つ、バレエ作品「輝夜姫」(ネザーランド・ダンス・シアター)は、
石井の東洋的要素を取り込んだ音楽とイリ・キリアンの振り付けが独自の世界を表出し、
88年の初上演以降、世界各地で100回以上の上演を重ねている。
また、<東京の夏>音楽祭立ち上げ等、大型の企画オーガナイザーとしても才を発揮し、
中国においては96年「東京の響きin北京」、97年「日中友好合作現代音楽祭」を企画し
大きな成功をおさめた。2003年4月8日没。享年66歳
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南聡 |
Minami Satoshi (日本) |
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1955年生。東京芸術大学大学院修了。作曲を野田暉行、黛敏郎の両氏に師事。
第53回日本音楽コンクール2位、第1回ミュージックトゥデイ
国際作曲コンクール入選。1983年より故八村義夫周辺に集まった若手作曲家、
中川俊郎、内藤明美らと同人グループ「三年結社」を結成活動。
また、同時期ヴォーカリスト内田房江、彫刻家金沢健一、舞踏家花柳かしほ、
ネオンアートの逢坂卓郎、コンポザーパフォーマー鶴田睦夫、
岩崎真らとのコラボレーションによるライヴパフォーマンスを東京周辺にて
展開。1988年日本現代音楽協会と日本フィルの共催のコンサートで初演された、
独奏ハープを伴うオーケストラのための《'譬えれば'の注解》によって注目される。
1990年環太平洋作曲家会議に参加。1991年村松賞。
1992年3人の独奏と3群のための《歓しき知識の花園Tb》にて文化庁舞台芸術奨励賞。
同年ケルンの日本音楽週間92に参加。
2001年ISCM横浜大会入選。2002年ISCM香港大会入選。
現在は北海道を拠点に創作と教育活動を行う。
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秦文琛 |
Qin Wenchen チン・ウェンチャン(中国) |
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1966年内蒙古オルドスに生まれる。87年上海音楽学院に入学、朱践耳に師事。
92年に卒業し中央音楽学院で教職に就く。97年日本文化庁外国人研修員として来日、
石井眞木らの指導を受ける。同年の第一回日中友好合作現代音楽祭で委嘱作品
《蒼白き古月》が好評を博す。97年ドイツのエッセン国立音楽大学で
N.A.フーバー氏に師事。現在は中央音楽学院作曲系で指導にあたると同時に、
ヨーロッパで度々作品を発表し高い評価を受けている。
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唐建平 |
Tang Jianping タン・ジエンピン(中国) |
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1955年生まれ。70年吉林省芸術学校に入学、西洋打楽器を学ぶ。
78年瀋陽音楽学院作曲系に入学、本格的に作曲を学ぶ。
85年中央音楽学院作曲系に入学し、蘇夏教授の指導のもとで新中国成立以来初めての作曲博士となる。
現在、中央音楽学院作曲系副主任。中国で最も旺盛な創作力を示す作曲家の一人。
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湯浅譲二 |
Yuasa Joji (日本) |
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1929年福島県郡山市生まれ。少年期より独学で作曲を始める。慶応大学医学部に
在学中より秋山邦晴、武満徹らと親交を結び51年「実験工房」に参加。
以降作曲に専念。81年からカリフォルニア大学サン・ディエゴ校教授(現在名誉教授)を
はじめ日本大学芸術学部教授、東京音楽大学客員教授を務める。
97年に第28回サントリー音楽賞を受賞し翌年より「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」
アーティスティック・ディレクターを務める。
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本名徹次 |
Honna Tetsuji (オーケストラ・ニッポニカ音楽監督/日本) |
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東京芸術大学器楽科在学中より指揮活動を始め、山田一雄、井上道義の各氏に師事。
ドイツ・デトモルト、アムステルダム、ロンドンにて研鑚を積み、
1985年東京国際音楽コンクール指揮部門最高位をはじめ受賞多数。
2001年よりベトナム国立交響楽団にミュージック・アドヴァイザーとして参画。
03年にスロヴェニア・フィルへの客演で大絶賛を浴びる。
現在はしらかわシンフォニア指揮者、オーケストラ・ニッポニカ音楽監督を務める。
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オーケストラ・ニッポニカ |
Orchestra Nipponica (日本) |
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2002年9月設立。日本を代表する作曲家であり、かつその域にとどまらず多様な
音楽的、社会的活動を実践して現代の日本音楽界に多大な功績を遺した
故・芥川也寸志氏の志を継ぐべく誕生したオーケストラ。
日本人の交響作品を積極的に演奏していくこと、内外の埋もれた作品に光を当てて紹介していくこと、
さまざまな国(特にアジア)・分野において幅広く交流していくことなどを活動の柱としている。
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董穎 |
Dong Ying トン・イン(中国笙/中国) |
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1984年甘粛省に生まれる。5歳よりピアノを始め、西北師範大学の李麗先生、
西安音楽学院の王梅林教授、文雲英先生の指導をうける。
1996年「世紀の星−−甘粛省優秀中学生」の称号を受ける。
その後、西安音楽学院付属中学にて岳華恩先生に師事し笙を学ぶ。
在学中は各種の演奏活動に参加し、三年連続で一等奨学金を獲得、
また優秀学生、模範学生に選ばれる。2003年中央音楽学院民族音楽系に入学、
楊守成先生に師事し現在に至る。
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藤井はるか |
Fujii Haruka (打楽器/日本) |
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3歳よりピアノを始める。都立芸術高校ピアノ科に入学後、在学中二年次に打楽器科へ転科。
東京藝術大学音楽学部打楽器科を卒業し、渡米。
ジュリアード音楽院大学院課程打楽器専攻を修了後、更に全額奨学生としてマネス音楽院にて研鑽を積み、2003年に卒業。
1998年の渡米以降、ジュリアード音楽院在学中より演奏活動を開始し、リンカーンセンターやカーネギーホールでのデビュー演奏をはじめ、ソロリサイタルやコンチェルト等に精力的な活動を展開する。
ハッドンフィールド交響楽団コンチェルトコンクール優勝、ルイス・マクマホン国際ソリストコンクール第2位入賞の他、アヴェディス・ジルジャン賞、ソウル・グッドマン賞など受賞歴多数。
メンズドルフ音楽祭02’(ルクセンブルグ)、パリ・秋の芸術祭03’(フランス)、トンヨン現代音楽祭03’(韓国)、リンカーンセンター・サマーフェスティバル04’(ニューヨーク)など、各国の音楽祭に参加。
2002年、アカデミー賞、グラミー賞受賞作曲家・譚盾(タン・ドゥン)氏の新作オペラ「TEA」の世界初演にソリストとして抜擢され世界各地での同オペラ公演ツアーに参加中。
2004年、同氏の「ウォーターパーカッションコンチェルト」のソリストとしてフランス・リヨン国立オーケストラと共演し、絶賛を得る。
現代邦人作曲家による打楽器作品の紹介にも力を入れており、2000年にはカーネギーホールにて三善晃作曲「協奏的練習曲」をアメリカ初演。
2002年、ニューヨーク・シンフォニースペースに於ける石井眞木作曲「アフロ・コンチェルト」の公演は内外から高い評価を得る。
これまでにピアノを岡田智子氏、打楽器を有賀誠、岡田知之、松倉利之、藤井むつ子、ゴードン・ゴットリーブ、グレン・ヴェレズの各氏に師事。
パーカッショングループLineC3創立メンバー。ニューヨーク在住。
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藤井むつ子 |
Fujii Mutsuko (打楽器/日本) |
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東京芸術大学付属高校を経て東京芸術大学器楽科卒業。
1977年、パンムジク国際音楽コンクール・マリンバ部門第2位、準優勝受賞。
以来、国内外で活発な演奏活動を展開。なかでも邦人作品の初演、および委嘱初演は50曲を超える。
89年に自作「石と木のための時」 「シンセサイザーとマリンバのための雲と光」を発表。
1996年新星日本交響楽団(現・東京フィルハーモニー交響楽団)とマリンバ協奏曲を共演。
2000年4月、ニューヨークのカーネギー・ホールにて邦人作品の紹介演奏を行う。
現在、藤井むつ子パーカッショングループ主宰。全日本幼児教育連盟副理事長。洗足学園大学講師。
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蒋婷 |
Jiang Ting ジャン・ティン(中国琵琶/中国) |
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内蒙古自治区生まれ。4歳から柳琴を7歳から琵琶を習い始める。
早くからその才能が認められ中央音楽学院付属小学校に編入。
1992年中央音楽学院を卒業後、同大学院で琵琶を専攻し96年には全国コンクールで最優秀賞を受賞。
97年来日し、琵琶の協奏曲『シルクロード・万里の長城』(團伊玖磨作曲)の
ソリストとして各地で公演。2001年NHK BS2『北京千年・水と石の都』の音楽と演奏を担当する。
学習院大学非常勤講師。
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孟曉亮 |
Meng Xiaoliang モン・シャオリァン(打楽器/中国) |
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湖南省生まれ。中央音楽学院卒業。
1987年に来日し桐朋学園大学に学ぶ。
99年新国立劇場にて「〜甦る千年の幻〜夢交響舞台」を企画。
編鐘を始め復元古代打楽器の演奏で大好評を博す。
バイエルン放送交響楽団との共演や2004年に東大寺大仏開眼1250年記念の奉納演奏を行うなど、
日本を中心に世界各地で音楽活動を展開する一方、
編鐘に続き各種の中国古楽器の復元を試み、その活動が注目されている。
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グドゥーラ・ローザ |
Gudula Rosa (リコーダー/ドイツ) |
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ドイツのデトモルト音楽大学でヴィンフリート・ミッチェルに師事。
アムステルダムのスヴェーリンク音楽学校でヴァルター・ファン・ハウヴェ
(リコーダー奏者)に師事し研鑽を積む。1996年ERTA国際リコーダー演奏者コンクールで優勝。
現在は、古楽作品だけでなく、現代の作曲家やアーティストと共にドイツを中心に
欧州諸国やアジアで演奏活動を続けている。
1998年よりドイツのエッセン国立音楽大学で指導にあたる。
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張景麗 |
Zhang Jingli チャン・ジンリー(打楽器/中国) |
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1991年、中央音楽学院付属中学在学中に初リサイタルを開催。
98年、北京音楽庁におけるリサイタルで中央歌劇舞劇院交響楽団と共演。
99年、カナダ、バンクーバーでリサイタルを開催し、
アジアの傑出した打楽器演奏家との高い評価を得る。
2000年より現在まで、中国愛楽楽団、中央歌劇院交響楽団、上海放送交響楽団、等々、
国内の多くのオーケストラ、指揮者と共演し内外の優れた打楽器協奏曲を演奏。
現在、中国で最も活躍する打楽器演奏家の一人である。中国愛楽楽団所属。
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趙潔 |
Zhao Jie チャオ・ジエ(中国琵琶/中国) |
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中央音楽学院琵琶修士研究生。6歳より琵琶を学び1992年から2002年、中国音楽学院に在学。
2002年中央音楽学院琵琶専攻研究生に合格、李光華教授の指導を受ける。
2002年中国文化部主催“全国青少年芸術総合コンクール”における第一回民族器楽コンクールで
“琵琶青年プロフェッショナル部門”銅賞受賞。
2004年8月、文化部芸術サービスセンター主催“第一回声楽器楽舞踊大賞コンクール”で
“琵琶青年プロフェッショナル部門”金賞受賞。
これまでに中国青年撥弦楽団コンサートマスターを務め、
またフランス、ロシア、香港、マカオ等、各地を演奏旅行で訪れた。
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