初演楽譜のイラストその3

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オペラ『ニホンザル・スキトオリメ』のリハーサル開始に向けて、ライブラリー担当団員も連日、楽譜のチェックと準備に余念がありません。第1景、チェロのパート譜には指揮者の似顔絵(?)!…やはり、初演を指揮された若杉弘氏のように見えますね。このほかにも素敵な落書き?がいくつも見つかりましたので、お楽しみに。
何十年も眠っていた楽譜を蘇らせる作業はニッポニカの活動の重要な柱。これまで蘇演した100曲以上のうち40曲以上について、今後の再演に供せるよう楽譜を作成しましたが、ここまでの落書き?多発はちょっと例がありません。通常、多くの楽曲でずっと弾き続けている弦楽器奏者も、オペラでは場面あるいは景によっては休符が長く続くことがあり、『ニホンザル・スキトオリメ』の物語の魅力的な作品世界とあいまって、楽しい落書きが生まれたのでしょうか。
ライブラリアンは、次々と演奏会のスケジュールを先取りして準備していくため常に超多忙、書き込みを消す時間がない、という当時の現場の雰囲気も、この落書きから伝わってくるようです。