『ニホンザル・スキトオリメ』いよいよ本格始動!~「くすの木」北川辰彦さん

制作の現場から

オペラ『ニホンザル・スキトオリメ』、いよいよ本格始動!5人の歌手の方々の歌稽古が続々とスタートします。
トップバッターは、物語の語り部として大変重要な役どころ「くすの木」の北川辰彦さん。コレペティトゥールの矢田信子さんが、「プロローグ」の「くすの木」の出番直前からピアノを弾き始めた瞬間、オペラ『ニホンザル・スキトオリメ』は53年ぶりの蘇演に向けて新たに息を吹き返しました。
「くすの木」役は第2景「サルたちの姿とたましい」をたった一人で歌い通すなど、物語の展開を超絶な歌唱で歌いあげていきます。特に「くすの木」役の「語り」について、作曲家・間宮芳生は、関西弁のイントネーションで、という明確な創意をもっており、年月を経て楽譜の一部がかすれかけても、そのこだわりは一貫しています。
昨日、初めての歌稽古で全曲をパワフルに歌い通してくださった北川さんが一言「これは一度みんなで動物園のサル山にいかないと!」(一同爆笑)。皆様、近日中にぜひご一緒にサル山へ?!
(写真:右から、コレペティトゥール矢田信子さん、バスバリトン北川辰彦さん、ニッポニカ運営顧問 奥平一)