【速報!】当公演が「第17回佐川吉男音楽賞」を受賞!

お知らせ

【速報!】オペラ「ニホンザル・スキトオリメ」を上演した、オーケストラ・ニッポニカ第34回演奏会<間宮芳生90歳記念>(2019/1/27 すみだトリフォニーホール)が、このたび「第17回佐川吉男音楽賞」を受賞しました!
「佐川吉男音楽賞」は、「音楽評論家として長年活動した故・佐川吉男氏の業績を関係者の心に留めるとともに、生前佐川氏が特に専門とされていたオペラやチェコ・スロヴァキア関係の音楽活動の振興を主な目的に同夫人によって平成15年に設立された」音楽賞です。この公演に関わってくださった全ての皆様、来聴下さった全てのお客様に深く御礼申し上げます。

贈賞理由(全文):
オーケストラ・ニッポニカは2002年の設立以来、日本人作曲家の管弦楽曲の復活演奏やスコアのない作品などの掘り起こしと紹介で成果を上げてきた。とくに再演にあたって、失われた楽譜の復刻や校訂を行い、数多くの作品について演奏可能な楽譜を整備してきたことは高く評価される。
第34回演奏会では2016年からミュージック・アドヴァイザーに就任した野平一郎が、自らの師である間宮芳生の90歳を祝って、オペラ「ニホンザル・スキトオリメ」を54年ぶりに再演した。演奏会形式ながら簡単な衣装と演技を加えた上演は、物語の展開を多彩な歌唱法と多種多様な楽器で描き出す作品のおもしろさを伝えた。たとえば戦争シーンではバグパイプやパイプ・オルガンで恐怖を演出し、女王とサルの対話にはリコーダーやリュートを使って典雅な音楽を紡ぎだす。田崎尚美、大槻孝志ら、歌手たちの熱演もあって、若々しい感性に裏付けられたエネルギッシュなオペラが朗々と響き渡る好演となった。

佐川吉男音楽賞について:
佐川吉男音楽賞について

(写真は当日ゲネプロ第1幕終結部 撮影:澁谷学)