オペラ『ニホンザル・スキトオリメ』、オーケストラのリハーサルも佳境。今週は公演副指揮者の四野見和敏先生の指導で、第3、4景を除く全曲をみっちりと。なるべく本番のテンポ感、バランスを想定し、歌詞・情景に合った音のイメージを表現できるように…。オペラにおけるオーケストラの役割を常に意識し、音のキャラクターとバランスを臨機応変に瞬時に変えられるようになることが、引き続き大きな課題です。
このオペラで、登場人物全員と合唱が揃って登場するのは、実は第1景「森の肖像画コンテスト」のみ。この景は何とバグパイプのソロで始まりますが、いまの段階ではクラリネット奏者がバグパイプの譜面を見て代奏、森のコンテストの情景が浮かびます。女王ザルがスキトオリメに一等賞を与える場面では合唱が「あいつが一等賞」「一等賞は柿3つ」「甘い柿3つ」「あいつがもらったぞ」とはやし立て、まさに「ハヤシコトバ」から創造のエネルギーを汲んだ間宮芳生ならではの音楽。ちょうど同じ日に女声合唱のコール・ジューンの皆様も同じ箇所を練習したとのことで、「(オーケストラに)どんな音楽がつくのだろう?と楽しみ」という素敵なメールをいただきました!
(番外編:オーケストラの中低音金管楽器では、なぜかすでに「ごほうびの柿3つ」を手にしているメンバーが???)